過日、大阪上本町の新歌舞伎座に「雪まろげ」（あらすじ・青森県浅虫の温泉芸者のついた小さな嘘が、坂を転がる雪玉のごとく大きくなり、やがて温泉街を揺るがす大事件を引き起こす人情喜劇。機会があればどこかで一度ご覧になってみてください。）を見に行きました。その中で「うそ」と「ほら」の違いみたいなことを説明する場面がありました。本当か嘘かわかりませんが。
高畑淳子演じる「夢子」が「うそはついたらあかん、ほらふいてもいいねん。」と言ってました。それは何故か「うそ」は人を喜ばすが傷つけもする。「ほら」は人を喜ばす。そんなセリフだったと思います。私もそう思いました。その証拠にその言葉に続く動詞が「うそ」は「つく（付く、着く）」のようにそこにとどまる重い感じがしますよね。「ほら」は「ふく（吹く、拭く）」で無くなるような動詞が続きますよね。「うそ」より軽い感じがしますよね。だからといっていつもいつでも「ほら」をふいていてはいけません。お見合いで嘘をつくのは今後のことを考えるなら絶対だめだと思います。「ほら」はいいかなと思います。それも明らかに「ほら」だと思われる大笑いできるような。それで笑いが取れれば好感度も上がると思います。
人は笑っている顔が一番素敵だと思います。お見合いでその笑顔を幾度となく見せる、見せられるということはすごくいいことです。交際へ発展する可能性も非常に高いと思います。
「ほら」はふくといいますよね。ふくということは難しいかもしれません。ふくは吹くです。中学で吹くリコーダーはすぐに吹けましたよね。ですが練習は必要でしたよね。また横笛、トランペットとだんだん難しくなりますよね。でもどんなもんでも練習ありきです。だから会話の「ほら」も練習次第です。上手く吹くことが出来れば、ほらは福をもたらすかもしれません。