箸の日の続きです。

┏【袈裟御前】━━━━┓
北面の武士であった遠藤盛遠（モリトウ）に横恋慕されて源渡の妻、袈裟御前は困り果て、髪を洗わせて寝かせるから濡髪を目印に夫を殺してくれと盛遠に頼む。袈裟は今生の別れと、渡と酒を酌み交わしたあと、自らは髪を濡らしひとり渡の寝所に横たわる。盛遠が忍び込み一刀のもとに首を切り落し月明りに照らすとそれは袈裟であった。これは源平盛哀記にある物語ですが、史実に沿っていると云われています。
名神高速京都南インターチェンジ近くの交差点「赤池」の名は、ここに盛遠が血刀を洗い赤く染まった池があったことに由来します。
出家して文覚（モンボク）と名乗った盛遠が、袈裟の菩提を弔うため開いた恋塚寺もすぐ傍にあり、そこには袈裟の首塚があります。
┗【袈裟御前】━━━━┛

赤池の地名の由来がなんとも不気味なことだとお思いかと思いますが、京都には他にたくさんのそのような地名があります。一度探してみて下さい。今回は少し怖い話になりました。夏なのでお許し下さい。

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cocochiharu